さっきまで、この春社会人になった友達と電話してました。
リース会社で働く彼の視点から、昨日の内定の話に対して、
率直な言葉を聞こうと思って、急遽メールをしたら、
「友達やん」の一言で、こんな夜遅くに電話をさせてもらった。

一番の収穫だったのは、この間人事が言っていた言葉の意味が理解できたコト。

「今就活を辞めてしまうコトは、私の可能性を狭めてしまう気がする。」
と私が言ったのに対し、人事はこう返した。
「就活を辞めることが決して可能性を狭めることとは思わない。
それは、うちの会社に入れば入ったで、そこから拡がる可能性があると思うから。」
昨日の時点では、どんな意味合いを含んでいるのか、サッパリ分からなかった。

頭の中では『この会社の人間ありえないありえない』って反芻してて、
気持ちはほとんど内定を蹴る方向で考えていた。
ただ、せっかくの内定が勿体無いってのと、そこそこ大手企業ってのが引っかかって、
結論が出せずにいただけだった。
だから、人事の言葉の意味も理解できなかったんだと思う。

でも、リース業界ってけっこう潰しが利くそうだ。
金融、財務、会計、法務、物の知識がつく。
それから大手だからこそ、上から下の流れができる。
ベンチャーから大手企業に転職は難しいけど、
大手からベンチャーへの転職は容易い。

彼自身、今の会社でずっと頑張る気は全く無くて、
今は勉強期間という位置づけで、やりたいコト実現の一歩を築いている段階。

今、この会社で知識を身につければいい。
身に付けて、それから家庭に優しい会社なり、新しいビジネス展開ができる会社なり、
自分がやりたい会社に進む道だってアリだ。

そういう意味で、
この内定を蹴るってコト自体にも、自分の可能性を狭める意味があるってコトに気付いた。
この会社で出来る可能性ってのを、蹴るコトになる。

 
普段話をしない人との話はすごく新鮮。
新しい情報がドバーっと押し寄せてきて、全部受け止めきれない。
一つでも多くのコトを記憶しておきたい。

就活中、みんな「成長したい」って言うけれど、
彼が言うに、どの会社入ったって成長はできるんだと。
そこで大事なのは、その成長度合い・傾きなんだと。
どんな会社だって、入ればみんな成長する。
でも、どれだけ成長するか、どんな割合で成長するか、
成長カーブの傾斜をどれだけ大きくするかは、自分の気持次第。

内定まであと5日ほどある。まだ結論を出す時期じゃない。
まだやるコトはある。
出来る限りの情報を集めるコト。
いろんな人に会って、自分で結論を出そう。
その際に大事なのは、話してくれる人間がどの立場にいる人間なのかってコト。
今晩話した彼は同業他社に勤める新人。
週末に会う先輩は、内定先に勤める卒業生。
先輩がいくら良い人で、魅力を持ってる人間であっても、
彼の分身が会社にいるわけじゃないから、
あくまで彼の話を客観的に聞け、ってアドバイス。

それから、もっとリース業について考えるべきだと思った。
業界のメリット・デメリット、きちんと把握した後で覚悟を持って決めるべきだ。
彼はその辺、本当に詳しかった。
覚悟ができているからこそ、「やるぞ!」って気合いがデカイんだと思う。
短所も知った上で、それでも決めたっていうのは、
そこで「やる」っていう覚悟ができているからだ。

 
今日、オフィスの人が言ってた言葉。
「企業風土に慣れずに企業人になる」っていう選択肢。
要はこの会社に骨を埋める気無しで、一つの踏み台だと思って、
その辺割り切って、自分のスキルアップのために働くってコト。
良い悪いとかそういうコトじゃなくて、そういう選択肢だってあるってコト。

 
気持ちが揺らぎました。
内定の先の未来がぱぁっと拓けました。
内定の先にも道があるんだって、そう思えました。
だから無造作に蹴るって、できないなって。
せっかくここまで選考進めてきたんだし、
先方にだってここまで私を認めてもらってきた。
「面接がイヤありえない」で決めてしまうのは、
あまりに勿体無いし、それこそ自分の選択肢を狭める結果となる。

まだ時間はある。調べる。

 
追記:「パートナーノ状況ヲキチント考エマス。」
まだ治らない、「なんで私を認めてくれないの!?」病。
タイミングが悪かったってのと、
私が相手の状況を把握できずに一方的だった点、
相手が私の話に冷ややかな水を注した点、
お互いに「ゴメンちょ。」てコトで。ゆっくり仲良くやってこう。

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