愛・地球博

2005年9月6日 旅行
愛・地球博
はぅあぅ〜…雨戸が風に打ち付けられ、音を鳴らしてます。
さっきまで、そんな室内で一匹の命短し蝉と格闘。
窓を開けた隙に入り込み、ジジジと飛び回ってはタンスの裏へ隠れ、しばらくして復活。
ギャーギャーと喚きながら、照明のスイッチの紐に止まった彼を、
ビニール袋に閉じ込め、お外へ逃がしてやりました。
こんな風雨厳しい中に放り出すのは躊躇われたけれど、
何年後かにタンスの裏から死骸を発見するコトを思うと、心は鬼になります。
ゴメンね。大自然の中で生涯をまっとうしてくれ!!

 
昨日は、今頃になりましたが、万博へ行ってきました!
朝からシトシト雨が降り、一日中天気がすぐれないコトは分かっていての覚悟だったのだけれど、
出発前に母親が
 「ホントに行く?」
と覚悟を確認する問いかけをしたため、
 「え……辞めとく?」
と気弱な返事。
でも、今回を逃したら、これから先絶対行かないだろうと思い、覚悟を決めました!

雨が降る中、万博会場に着いた時は、
ゲート前でチケット購入で並ぶ人と入場するために並ぶ人でいっぱい、
上から見下ろすと、色とりどりの傘でゲート前が埋め尽くされ、
しばし見惚れ…その人の多さにため息。

イザ入場!
母親の歩くペースが早すぎる…。
三菱の「もしも月がなかったら…」を見に行くと決めていたため、
一度来たコトのある先輩・母親は、ズンズン前を歩き、
傘混みの中、後を追うのは大変で、周りなんて見渡す間もなく歩く。
そんな甲斐もあり、ものの20分ほどで中に入れるコトができた♪

三菱館では、もし月が誕生しなかったら、現在の地球はこんな感じだったかも…
という内容を映像として放映。
最初は正面のスクリーンだけに映し出されるのだけれど、
その後、一斉に左右・上部(天井)を覆っていた幕が上がり、
巨大なミラーが姿を現す、と同時に、
正面にあるスクリーンの映像がミラーに写り、
自分が映像の中の空間にいるような錯覚になる。
…でも、
ミラーを利用しての放映時間は映像全体のホントの少しで、
もっとミラーを使った部分を長くして欲しかったなぁ…と、
少し物足りなさを覚え、次のパビリオンへ。

企業系は待ち時間が長いため、各国のパビリオンへ。
すぐに見学できるトコは即決で、少し並ぶトコは少し覚悟して進む。
その中でも私のお気に入りは、モロッコ。
細かな細工や青い照明、床下に展示しているアクセサリー、中央の水のオブジェ。
入館した途端、どこかの王宮に入りこんだような感覚。
木工彫刻や金属プレートに絵を書き込むような実演がされている。
特に展示物は大したコトないのだけれど、雰囲気がすごく良かった♪

あとはヨルダンで死海に浮かぶ人を見たり、
スリランカ館の天井に施されたタイル(?)を見たり、
本物のマンモスの化石を見て、更にロシア館へ行ったり。

 
…でも、今回の万博について総合的には、私はあまり評価できなかった。

まず、全く雨の日対策ができてないと思ったコト。
会場内はあちこちにベンチがあるけれど、
日よけになる程度の屋根はあるけれど、雨を防ぐ程の機能を持たず、
ベンチは濡れ、座るコトができない。
トイレはプレハブみたいに簡単な造りで、
万博後もリサイクルで再利用するらしいけれど、
濡れた靴が行き来をし、床は汚く滑りやすい。
ショップやレストランの床も同様。
マップやうちわが落ちると、それが水分を含んで溶け出し、
階段やエレベーター内はすごく汚らしい感じだった。

それから各国のパビリオン。
ロシアがマンモスの化石を展示し、イタリアは国宝級の彫刻品を持ち込む中、
ただ観光客用のビデオを上映したり、
「何がしたいの?」「何が言いたいの?」と思わざるを得ないパビリオンも…。
実際、長蛇の列を作っているドイツ館も、
乗ってみれば「なんで1時間半も並んだの?」と不満が残る。
20分で乗れた三菱館も、私たちの後は長い長い列を作っていた。
ドイツ館で並んでいた際、前にいたおばちゃんは、
何回でも入場できるパスを持っており、
ネットオークションでパビリオンの事前予約のチケットを1,2万で購入したとか。
私には、どうしても、そこまでする価値があるとは思えなくて、
所詮半年のための、インスタント物だという感を抱く。

逆に、観客も観客で「半年間だけ」という期間限定に魅せられ、
多少のコトは目をつむり、話題性のために集客しているんじゃないか…
なんて思ってしまう。

んな感じの万博でした。私は1回でいーよ。w

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