クローズアップ現代3夜連続テーマ「団塊の世代」
今夜は2年後から続々と始まる団塊の世代の定年を間近に、
彼らの職人技とも言える技術を絶えさせぬための企業の取り組みがピックアップされていた。

メーカーさんなんかには、工場内で2人しかできない職人的な仕事ってのがあって、
その2人ってのが大抵定年間近の団塊さんで、
その2人が定年した後をどうするか、みなさん必死で考えているようです。

そもそも、団塊さんの時代は一気に大勢入社させ、新人ピーク。
しかしその後、オイルショクやバブル経済等の経済不況で採用人数を削り、
企業はどうやってサバイバルをして生き残っていくかに必死。
労働力をなるべくかけないため機械化し、いかに効率良く作業を進めていくか、
が重要なポイントになり、
新人教育に力を入れられなかったのがそもそもの原因。
それが今になって、職人技が継承されぬまま団塊さんの定年を控えたわけです。

企業さんは必死で団塊さんの技術を継承させようと必死だけれど、
通常の仕事もある上に、今からすぐに継承させるのも無理がある。

ある企業は、職人技をビデオ等に記録し、データ化するコトによって継承させようと試みているけれど、
長年の経験と鍛えられた勘で判断されている職人技を
そう簡単にデータ化するコトは難しい。

ある企業は、団塊さんの定年を全員3年延長する方針を打ち出したらしいけれど、
みんながみんな定年延長を希望している訳ではないし、
しかも60歳以降のお給料はそれまでの6割。
労働者も不満が拭えないというのに、
定年退職する人がいないのに新入社員は入ってくるのだから、
その分企業が負担する人件費は増えるわけで、これが本当に機能するのか。

 
それにしても、なぜ団塊さんの定年を間近に控えた今になって、
みなさん焦りだすのか。
こんなコトは、もっと前から分かっていたはずなのに、
なぜそれが読めなかったのか。
団塊さんがいなくなった後も常に労働者はサイクルしていくわけで、
教育システムっていうのは、必ず必要なはず。
8月31日の小学生みたいです。

そんな話をすると、
新入社員の彼に「企業は教育のコトまでそんなに考えてないよ」と言われてしまいました。
説得力が妙にあります。はい。

 
今日は毎年恒例の「ラクテンチ」花見をしようと友達と張り切って行ったのに、
(ラクテンチ:アヒルレースが目玉のローカル遊園地)
ラクテンチさん、定休日でした。きゃー。

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